【PERと成長率の関係】成長率に対する適正なPERはいくつ?

投資

割安・割高を判断する指標であるPER。

日経平均のPERの平均は約15倍と言われていますが、この値は全ての銘柄に当てはまるものではないですよね。

成長率の高い企業は将来の株価上昇が期待されるため当然PERも高くなります。

では、その成長率とPERの関係はどう考えればよいのでしょうか。

成長率ごとの適正PERを私なりに算出してみました。

それではいきましょう!

前提知識

そもそもPERとは

PERは「株価 ÷ EPS」で算出することができます。

EPSとは

「1株あたり純利益」を意味します。

つまり、PERとは

企業が生み出す純利益を1株当たりに換算した額に対し、現在の株価が何倍に当たるかを算出したものです。

そのため、「時価総額 ÷ 純利益」で導き出すこともできます。

これは、イコール( 発行株数 × 現在株価 ) ÷ ( 発行株数 × EPS )を意味するためです。

PERが重要指標である理由

なぜこの倍率が代表的な指標に用いられるのでしょうか?

この倍率は、投資した利益を何年で回収できるかを意味しています。

回収までの期間は短い方が投資家としては嬉しいですよね。

だから、PERが低い方が”お得”というわけです。

例えば15倍であれば、利回りに換算すると1/15=6.67%になります。

利回りが高い方がいいですから、利回りに換算するとわかりやすいかもしれません。

成長率とPERの関係

PERについて理解したところで、本題の成長率とPERの関係を見ていきましょう。

成長率は、計算上、厳密には純利益の成長率を指しますが、売上、営業利益もニアイコールです。

日経平均の平均PERをもとに見ていきたいと思います。

出典:投資の森

こちらは直近10年間の日経平均のPERを示したものになります。

黒の破線が15倍のラインです。

概ね15倍付近に収斂していることがわかりますね。

最近は、2020年はコロナにより一時的に業績が落ち込んだため、PERが高騰していますが、その時期を除くと、2018年からでみると、13前後で推移しています。

算出したのがこちら

縦軸がPER、横軸が何年スパンでPERを考えるかの期間になります。

例えば、こちらの記事で注目銘柄として挙げた7370 Enjinの例で見てみます。

こちらは今期→来期、来期→再来期の利益成長率が約40%増となっています。

40%増なので、一番上の黄色のグラフで見ます。

5年のスパンで見たときに、その位置でのPERは約30になります。

よって適正PERは30倍であると算出できます。

この、どれくらいのスパンで考えるかは、その時の市況によって変えると良いと思います。

高成長銘柄が注目される時期とそうでないとき(バリュー優位、グロース優位)とで、全く適正値が変わってくるので、定数に定めることができません。

グロース優位のときは、10年とかのスパンで見たPERの値が適正だったりします。

グラフ作成過程計算方法

上記のグラフをどのように算出したかをまとめておきます。

前提として、成長率0%でPER10倍を基準とします。

この場合、株価が1000円でれば、1株当たり利益は100円になります。

これに対し、成長率が5〜40%の場合の10年後までの1株当たり純利益の推移を表にしました。

成長率1年後2年後3年後4年後5年後6年後7年後8年後9年後10年後
0%¥100¥100¥100¥100¥100¥100¥100¥100¥100¥100
5%¥105¥110¥116¥122¥128¥134¥141¥148¥155¥163
10%¥110¥121¥133¥146¥161¥177¥195¥214¥236¥259
15%¥115¥132¥152¥175¥201¥231¥266¥306¥352¥405
20%¥120¥144¥173¥207¥249¥299¥358¥430¥516¥619
25%¥125¥156¥195¥244¥305¥381¥477¥596¥745¥931
30%¥130¥169¥220¥286¥371¥483¥627¥816¥1,060¥1,379
35%¥135¥182¥246¥332¥448¥605¥817¥1,103¥1,489¥2,011
40%¥140¥196¥274¥384¥538¥753¥1,054¥1,476¥2,066¥2,893

この1株当たり純利益を累積計算し、何年で回収ができるかを算出します。

成長率1年後2年後3年後4年後5年後6年後7年後8年後9年後10年後
0%¥100¥200¥300¥400¥500¥600¥700¥800¥900¥1,000
5%¥105¥215¥331¥453¥580¥714¥855¥1,003¥1,158¥1,321
10%¥110¥231¥364¥511¥672¥849¥1,044¥1,258¥1,494¥1,753
15%¥115¥247¥399¥574¥775¥1,007¥1,273¥1,579¥1,930¥2,335
20%¥120¥264¥437¥644¥893¥1,192¥1,550¥1,980¥2,496¥3,115
25%¥125¥281¥477¥721¥1,026¥1,407¥1,884¥2,480¥3,225¥4,157
30%¥130¥299¥519¥804¥1,176¥1,658¥2,286¥3,101¥4,162¥5,541
35%¥135¥317¥563¥895¥1,344¥1,949¥2,766¥3,870¥5,359¥7,370
40%¥140¥336¥610¥995¥1,532¥2,285¥3,339¥4,815¥6,881¥9,774

10%では7年で、20%では6年、30%では5年、40%では約4年で回収ができることがわかります。

これを、PER10倍の場合の純利益に対する倍率を算出すると各成長率ごとのPERを求められます。

成長率1年後2年後3年後4年後5年後6年後7年後8年後9年後10年後
0%10101010101010101010
5%11111111121212131313
10%11121213131415161718
15%12121314161718202123
20%12131516182022252831
25%13141618212327313642
30%13151720242833394655
35%14161922273240486074
40%14172025313848607698

以上、お読みいただきありがとうございました。

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