世間では、暗号資産(仮想通貨)は稼げる、これからは暗号資産だということをよく耳にしますが、具体的にどうすれば稼げるのかずっとわからないで、もやもやしていた私が、一攫千金を夢見て、ステーキングの始め方についてまとめましたのでご紹介します。
この記事を読んでいただくことで暗号資産での稼ぎ方、ステーキングの方法がわかるようになります。
変化が激しい、ニュースが多すぎる、何を信用してよいかわからない暗号資産の世界においてステーキング投資をするために抑えておく要点をしっかりまとめました。
それでは行きましょう!
暗号資産での稼ぎ方
まずは、どうしたら暗号資産で稼げるかについてです。
暗号資産で稼ぐ方法は大きく分けると以下の4つがあります。
- 安く買って高く売り売却益からキャピタルゲインを得る
- ステーキングといってコインを保有することでインカムゲインを得る
- 上場前のコインを購入して、上場後の値上がり益を得る
- 「Play to Earn」や「Move to Earn」と言われるゲームを利用することで報酬を得る
1や3はだいたい想像ができると思いますが、2や4がよく理解ができないですよね。
本記事では、2のステーキングについて詳しく説明していきます。
尚、3と4についても今後紹介していく予定です。
ステーキングで利益が得られる仕組み
ステーキングとは、暗号資産を保有しているだけで利益を得られることでした。
因みにステーキングを直訳すると、「賭ける」という意味です。
この利益が与えられるのは、ブロックチェーンへの参加の対価として成り立っています。
株式投資でいう配当金みたいなものですね!
参加しただけで対価がもらえる?参加することで何に貢献しているのでしょうか?
この仕組みを理解するには、取引の承認作業を行うコンセンサスアルゴリズムを理解する必要があります。
コンセンサスアルゴリズムの3つの種類をご紹介します。
種類 | 特徴 | 使用例 |
PoW (Proof of Work) | マイナー(発掘者)たちが取引の承認作業を行い、一番早く 作業を終えたマイナーに報酬を付与する仕組み | ・ビットコイン ・イーサリアム |
PoS (Proof of Stake) | 長期間・大量に暗号資産を保有することで貢献し、その見返り として報酬を得る仕組み。 多く・長く保有することで、暗号資産のデータの正しさを証明 する作業に貢献することができる。 | ・テゾス ・シンボル |
DPoS (Delegated Proof of Stake) | 取引の承認作業をデリゲートと呼ばれる人たちに委託する形を とり、デリゲートを誰に委託するかを保有者達が投票で 決める仕組み。 そして、投票された側は、自分に投票してくれたことへの お礼として投票者たちにコインを支払う。 | ・リスク |
このように一言にブロックチェーンと行っても、内部の仕組みが異なります。
上記表の内、ステーキングが可能なのは、PoSとDPoSを用いている暗号資産になります。
最近では、PoSが、PoWと比べ環境に優しく効率的な代替手段として注目を集めています。
ステーキングの手順
どのような暗号資産がステーキングに対応しているかがわかったところで、実際にステーキングをしていきましょう。
ステーキングを行う方法は暗号資産の取引所によって異なりますので取引所別に紹介します。
Coincheck
Coincheckでステーキングをする場合は、「リスク(LSK)」というコインを購入します。
これだけです。購入するだけでステーキングもしてくれます。
数量には制限があり、10LSK以上の購入がステーキングの条件となっています。
2022年5月1日現在では、10LSKは約2600で購入が可能です。
自身のウォレットで購入しなくてもConicheckで簡単にステーキングできてしまうメリットの反面、
Coincheckがサービスフィーを取るので報酬が少ないといったデメリットがあります。
そして何より、インカムばかりに目が行ってキャピタルで大損こいてしまっては、まさに元も子もないですからLSK自体の価値の見極めは要確認です。(※本記事での各銘柄の将来性についての言及は割愛します。)
詳細はCoincheck公式サイトをご覧ください。
Coincheckが2020年1月より開始しているサービスですが、2021年8月20日より停止しています。
サービスを提供しているかどうかはこちらより確認ができます。
口座を開設しているとDMでサービス案内も配信されますのでサクッと口座を開設してしまうのが良いでしょう!
bitFlyer
bitFlyerでも、Coincheckと同様、ステーキングの対象となるコインは「リスク(LSK)」のみです。
ステーキング条件も保有数量10LSK以上と、こちらもCoincheckと同じです。
ただ、bitFlyerも現在はサービスを停止しています。
2021年2月9日に始まったこのサービスですが、現在は停止し、再開の目処は立っていないようです。
公式サイトでの案内はこちらになります。
個人的見解ですが、インカムゲインで収益を得る仕組みであるステーキングで、これだけボラティリティが高く、2021年5月に高値を付けて以降5分の1ほどまで下げていますから、クレームが多くサービス提供の継続が難しくなったのではないでしょうか。
暗号資産とはそういうものであることを承知の上でやるべきものですけどね。
GMOコイン
GMOコインでは、これまで紹介してきたCoincheckやbitFlyerとはステーキングできる銘柄が異なります。
そして何より、2022年5月1日時点で、国内取引所経由でステーキングができるただ1つの取引所です。
口座開設の価値ありです。
私もこの機会に新規口座開設をしました。こちらもサクッと開設しちゃいましょう!
ステーキングできる暗号資産
GMOコインでステーキングができるのはこちらの2種類です。
銘柄 | 利率 |
テゾス(XTZ) | 年2.1%~4.3% |
シンボル(XYM) | 年3.2~4.5% |
利率の調べ方
報酬年率はGMOコインのサイトに丁寧に掲載されています。
2022年5月1日時点での報酬年率は、テゾス(XTZ)3.9%、シンボル(XYM)3.8%とレンジの中では良い方です。
例のごとく、インカムばかり考えて元本崩壊といった元も子も無い状態とならないよう、それぞれの暗号資産としての価値をチャートで見てみましょう!
テゾス(XTZ)
最小保有数は1XTZでありお手軽に始められます。
2022年5月1日現在価格では360円前後と、余裕で購入できますね!
シンボル(XYM)
こちらは、最小保有数は500XYM。
2022年5月1日現在価格で1XYMは12.4円のため、投資額としては約6200円となります。
XTZに比べると高いですけど、全然購入できるレベルですね。
チャートから見る市場での評価は・・・
んー。どちらもなんとも言えない。。。
それぞれのバリューの見極めが必要です。
その他抑えておく点としては、
報酬受取日は、どちらも毎月10日、
手数料は、ステーキング報酬の28%をGMOコインに支払うことになります。
Binance
ここまでは、国内取引所を通したステーキングについて紹介してきました。
暗号資産の高いボラティリティのリスクにリターンが見合っていないと思われた方が多いと思います。
価格変動リスクに加え、取引所が責任を持ってくれないというさらなるリスクを取ることでBinanceが提供するDeFiステーキングというサービスがを利用することが可能です。
こちらですと更に大きなリターンを得ることができます。
BinanceでのDeFiステーキングの方法についてはこちらの記事でわかりやすくまとめられていましたので掲載させていただきます。
PoS、DPoSを採用している銘柄
前述の通り、ステーキングの対象となるのはコンセンサスアルゴリズムにPoSまたはDPoSを採用している銘柄になります。
PoS、DPoSを採用している銘柄にはどのようなものがあるのか見ていきたいと思います。
暗号資産の時価総額ランキング
2022年5月1日時点での、暗号資産の時価総額ランキングTOP20はこちらになります。
トヨタの時価総額が約36兆円ですから、トヨタとEthereumがだいたい同じくらいですね!
さて本題の、この中でPoS、DPoSを採用しているコインに注目していきたいと思います。
PoS、DPoSそれぞれのランキングをCoinMarketCapがありがたいことに出してくれていました。
PoSトークン時価総額ランキング
暗号資産の時価総額TOP100に入るPoSトークンはこちらになります。
DPoSトークン時価総額ランキング
DPoSも同様にCoinMarketCapで確認できちゃいます。
CoincheckとbitFlyerで取り扱いがあると紹介したLiskは、時価総額ランキング174位と結構小型銘柄です。
GMOコインで扱いのある「Symbol XYM」は、「PoS+」にカテゴライズされるため「PoS」「DPoS」のランキングより表示することができませんでした。
時価総額ランキングでは109位になります。
3枚柄の時価総額をまとめると以下のようになります。
銘柄 | 時価総額 |
Tezos XTZ | 2,923億円 |
Symbol XYM | 666億円 |
Lisk LSK | 290億円 |
時価総額はあくまで参考指標にしかなりませんが、TezosはLiskの10倍です。
ステーキング銘柄の選び方
これまでに記載したとおり、国内取引所経由で現在ステーキングができるのは以下の2銘柄のみす。
- テゾス(XTZ)
- シンボル(XYM)
ではこれらのコインは将来性があり投資適格と言えるのでしょうか?
株式であれば、会社四季報や決算短信など企業を分析できる資料を容易に取得することができますが、暗号資産の場合どのように情報を入手できるのでしょうか?
海外ニュースを日々ウォッチする、コミュニティに参加するなど方法は様々ありますが、暗号資産の3大メディアと言われる以下をウォッチし、カタリストとなる情報を取得していくしかないでしょう。
もちろん私の方ではより良い方法がないか調査しこの記事も更新していきます。
ここでは、この2銘柄のみ簡単に特徴をまとめておきます。
テゾス(XTZ)
テゾスとは、ブロックチェーンプラットフォーム及びそこで使われる仮想通貨のことを言います。
特徴として、ビットコインやイーサリアムの問題点を解決できる性能を有しています。
直近1年間の価格の推移とBitcoinと比較してみました。
ローソク足がTezosでオレンジの線がBitcoinです。
基本的に相関係数が高く、一緒に動いていますが、価格変動幅が大きいです。
シンボル(XYM)
ネム(XEM)を進化させたもの。
法人向けの利用が期待されている。
直近1年間の価格の推移とBitcoinと比較してみました。
ローソク足がSymbolでオレンジの線がBitcoinです。
こちらもまた、基本的に相関係数が高く、一緒に動いていますが、価格変動幅が大きいです。
進化の元となっているネム(XEM)とも比較してみましょう。
最近は一緒に動いていますが、1年間で見てみると結構違うものですね。
まとめ
暗号資産での稼ぎ方、その1つの方法としてステーキングの実際の方法について完璧に理解していただけたのではないでしょうか。
しかし、正直、国内取引所でサービスが提供されている銘柄は、最近の価格の推移を見ていると、とても楽観的な未来が想像できないですね。
確かに銀行金利に比べると格段に良いですが、元本価値下落の幅が大きすぎ、とてもステーキング対象とは言い難いです。
当然ながら一攫千金も狙えません。
せめてステーキングで稼ごうと思ったらBinanceを利用したDeFiステーキングをやる必要がありそうです。
この記事ではステーキングの導入について理解ができたので、次はDeFiステーキングをやっていきます。
そしてそれができたら、上場前投資、〇〇 to Earnにも手を出していきたいと思っていますので一緒に暗号資産に詳しくなっていきましょう!
乞うご期待ください!
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