【要約&書評】マイクロソフト伝説マネージャーの世界No.1プレゼン術

どうすれば伝わるプレゼンになるのか?そんな疑問、不安を解決してくれるこちらの本をご紹介します。

著者

澤円(さわ・まどか)

1997年- マイクロソフト

2019年- 圓窓 代表取締役 

プレゼンの神様と呼ばれるほどの方

プレゼンの目的

良いプレゼンをするためには、まずはそもそものプレゼンの目的を理解することから!それは何か?3つ!

プレゼンの3つのゴール
  1. 聴いた人がハッピーになる
  2. 聴いた人から行動(決断)を引き出す
  3. 聴いた内容を他人に言いふらしたくなる

プレゼンの作り方

プレゼンの目的を果たすためには、核となる要素が必要。こちらもまたまた3つ!

プレゼンに絶対必要な3要素
  1. 相手から行動を引き出す(「どんな行動を引き出したいか」をきちんと設定する)
  2. 相手にとって「ハッピーな未来」を描く
  3. 誰かに伝えたくなる、伝播できる「プレゼンの核」を作る

まずはビジョン作り!

ビジョン作り

プレゼンにおけるビジョン!それは、

  • 相手からどんな行動を引き出したいか
  • その行動をすることで、相手にとってどんなハッピーな未来が待ち受けているか

そのためには、聴衆に自分事と捉えてもらわないといけない。

プレゼンの「核」の作り方

心に残る核がないと、聴講後に結果として何も残っていない。

キング牧師の演説で言う「I have a dream」このフレーズがずっと残っていますよね!これが核。

核とは、「他者に渡せるもの」

優れた「核」とは
  • プレゼンにおける世界観やメッセージ(プレゼンで伝えたいこと)が即座に伝わる
  • 受け取った人が、人に言いふらしたくなる

「自分」ではなく「聴き手」が主語になっているか?これが大事!

プレゼンの語源はプレゼントであり、「相手が喜ぶもの」になっていないといけない!

具体的な「核」の作り方、見つけ方

  1. プレゼンのテーマについて、あるあるを情報収集する。
  2. そしてそれらを更に深堀りし、共通点を見つける!それを核に定める!

優れたプレゼンには、「ビジョン」と「核」が不可欠

興味を惹く構成、スライド作り

プレゼンで起こりやすいのが、理解のギャップ。プレゼンターが思っているほど聴衆には届いていない。

そのギャップを埋める方法が、「共通のビジュアルイメージ」

理解できない、イメージできないと思われた途端、プレゼンに興味を失ってしまう!

「共感型ストーリー」と「脅迫型ストーリー」で納得感の高いプレゼンになる

「共感型」とは、こんな経験ありますよね?こんな思いありますよね?

「脅迫型」とは、こんなことが起きたらやばいですよ!

その後に、プレゼンで紹介するものの説明。これにより高い納得感とすることができる。

必ずしも両方を使う必要はなく、どちらかだけでもよい。

スライドの役割は「情報」ではなく「イメージ」の共有

残念ながら世の中の9割のプレゼン資料は「イメージ」でなく「情報」の共有になってしまっている。

ではどうすればよいか?

スライドは「画像+短い言葉」で作る。

プレゼンの主役は「スライド」ではなく、プレゼンター自身!

相手目線のロジックを構築し、ロジックエラーは起きないようにする

「主食といえばご飯かパンですよね?」こんな一見良さそうなことでも、そうでない聴衆からすると、ロジックエラーが発生し、話が入ってこなくなる。結局プレゼンターの固定観念であり、聴き手の立場になっていない。ロジックのエラーが発生しないようなイメージの選択が大事。

話し方の極意

視線

「相手の目や顔を見て話す」のと、「どこか別のところを見て話す」のとでは、印象がまるで違う!

「きちんと聴衆に向かって話している人」と「まるで壁に向かって話しているみたいな人」という明らかな差がある。

壁に向かって話している印象を与えないためには、聴衆が大勢いる場合は、ひとりひとりを見る!

もっとも満足度の高いプレゼンというのは、聴き手が「自分に向かって話しているようだった」と感じられるもの。

導入

導入が命!最初の3分を見れば、そのプレゼンターの力量がわかってしまう!

最初に自分の空気を作れないと、聴衆も話が入ってこなくなってしまう。

自己紹介後、第一質問でアイスブレイク

アイスブレイクとして投げかける質問は、コントロールできる(回答が想定できる)質問内容にする!

エンディング

未来の話で、ちょっといい話や前向きなメッセージで終える

例:一緒に〇〇していきましょう

まとめ

具体的な、スライド作成の仕方まで解説があるのはかなりためになる本でした。

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